マインドフルネスは身近にあるもの
マインドフルネスの個人差に関する研究の多くは、その差を固定された概念、才能や特性と見なしてきましたが、現在では、個人内の瞬間ごとに変化する心理的状態としてマインドフルネスは捉えられています。また、マインドフルネスは、筋肉と同様に、自然に備わっていますが、鍛えることで伸ばすことができるといわれています(何もしなければ、逆に衰えます)。意識はしていなくても、マインドフルネスは身近にあるものです。では、職場において、マインドフルネスはどのように見ることができるでしょうか。
就業時間中において、注意を向ける瞬間はあるかと思います。例えば、上司や部下に報告する際、報告の内容や話し方に注意を払っています。しかし、一人作業や、終業時間前になると、夕飯のことを考えながらパソコンをみていたり、帰ってからのことに注意が取られたりしています。私たちは、あるものに注意を向けて一定時間維持することはできますが、コントロールはできず、いつのまにか目の前のこととは無関係なものに焦点が当てられてしまいます。このような状態を、マインドフルの反対のマインドレスと言います。
マインドフルな人は、マインドレスにならないかというと、そういうわけではありません。確かに、目の前のことに注意がそれてしまうこともありますが、それに早く気づき、目の前の事柄に集中するマインドフルな状態にもどることができるのです。
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