職場のマインドフルネス
仕事をする上で、ストレスとどのように付き合っていくかは重要です。
何がストレスになるかは人それぞれですが、ストレスとの上手な付き合い方は、共通点があります。
ストレスとの付き合い方で、まず大切なことは、「今、何が起こっているか」に優しく気づくことです。
「優しく気づくこと」とはどういう意味でしょうか。
マインドフルネスでは、それを「現在に焦点を合わせた意識」と説明することができます。
言い換えれば、過去について振り返ったり、未来について心配したりせず、今ここにいるという意識の向け方です。
そして、注意をどのように、どこに向けるかも重要です。
注意が取られやすいものとして、内的な刺激(体の感覚)や外部の刺激(スマホや雑音等)です。
例えば、仕事に集中しようとしても、腰が痛かったり、周りの話し声が気になったりすると、そちらの情報の処理するために多くの注意力が取られます。
本来向けたい方向ではないところに意識・注意が向いてしまいます。
「仕事、何もしていないのに疲れた」というのは、そういうわけです。
マインドフルネスは、何が起こっているかに気づき、過去や未来の評価・分析あるいは反省をすることなく、目の前のことに焦点を当てる情報処理といえます。
マインドフルネスを身に着けていると、職場で起こっていることに気づき、個人的な反応で疲れることなく、単に情報として取り入れることができます。
そのため、アメリカではストレスが多い職場においてマインドフルネスを身に着けようと研修が導入されました。
講師 伊藤之彦
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