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あえて考えないでおくことが解決となる



子どもの頃から、「よく考えなさい」や「考えてから行動しましょう」と言い聞かされてきたかもしれません。

私自身、先生や親から「もっとよく考えろ」と叱られたこともあります。

確かに、考えることは大切ですが、本当に考えることが問題の解決、行動の失敗の予防になるのでしょうか。

心理学用語で、「反芻思考」という言葉があります。何度もネガティブな事柄を思い出し、悩み続ける思考様式のことです。

反芻とは、もともと、一度胃内に飲みこんだ食物を再度口に吐き戻して咀嚼(そしゃく)の後,改めて嚥下(えんげ)・消化する摂食様式」のことを言いますが、その反復行為が似ていることから、反芻思考と呼ばれるようになりました。

この思考は、抑うつや不安障害などに強く関係していると言われています。考え続けることは、ときに、反芻思考につながる可能性があるのです。

人は考えることは止められませんが、考え方のコツは身につけることができます。

ロジカルシンキング、ラテラルシンキング、クリティカルシンキング等々、考え方が多数提案されていますが、マインドフルネスでは、あえて「今考えていること」から距離を取ることをすすめています。

考えから距離をとることは、全体がつかめ、視点を変えることも可能にするのですが、やはり「反芻思考」に陥らないことが心身ともにバランスを取ることになります。

思い込みや焦りからではなく、インスピレーションも含んだアイディアが自然と浮かぶようになるのは、マインドフルネスの特徴と思います。

講師  伊藤之彦
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