心をそこに留めていますか
私たちの日常は、目覚ましを止め、朝食、着替えなどあわただしく仕事に行く準備をすることから始まります。
「今この瞬間」に注意を留める時間は全くないでしょう。いつも何かの予定に追われ、心配し、不安になっています。
一体どれくらいの人が、ご飯を食べている時、ベッドで横になっている時、あるいはくつろいでいる時に、心を「そこ」に留めていることができているでしょうか。
最近では、デジタルデバイスがさらにそれを妨げています。
例えば、電車での移動中、食事中、会話中でさえ、携帯画面を眺めている人がどれだけ多いことか。
私たちの多くの注意は、携帯電話やパソコンによって搾取されているといってもいいかもしれません。
やや乱暴な言い方かもしれませんが、現代は技術革新による選択肢の多様化の一方で、一つの物事に集中できない、注意の貧困化が進んでいるのです。
講師 伊藤之彦
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